当庵でお出しさせていただいている地酒、「神代」「神代上澄」冬季限定「冬ごもり」を醸造している酒造、大坪酒造店を見学して参りました。
福地から車で約40分に位置する神岡の地に1842年に創業し、昭和34年に会社組織として酒造店を設立。以来、今日まで伝統的な手作りの味を守っている酒造だそうです。店舗付近も昔懐かしい佇まいが並んでおりました。本来酒造見学には事前に連絡が必要ですが…この日は事前連絡なしで突然お邪魔したにも関わらずお店の奥様は「どうぞどうぞ~」と気前よく案内して下さりました。
お酒を販売している店先の奥に、酒造りをしている2階へ続く石の階段がございます。
2階部分です。昔はこの石の階段付近まで川縁だったそうで…寒い中、この階段を使って上部まで大きな荷を運んだそうです。
この日はまだ酒造りを始める前で、生憎と設備のみの見学となりました。が、代々の口伝を聞いて育たれた奥様が昔話なども交えて酒造りについてとても丁寧に説明して下さりました。
2月に開催される神岡のお祭りに合わせ、その年造られたばかりの新しいお酒を振る舞うことも教えて下さいました。例年、当日は500人近く集まるそうですが、新酒のほかに甘酒なども振る舞われるそうです。なんと気前がいいことか・・・「いつも購入して下さる皆様への感謝をこめて」と奥様は楽しそうにおっしゃっていました。頭が下がります。11月中には酒造りを始められるそうです
店舗から少し歩くと神岡城もご覧頂けます。
2月の新酒試飲とお祭り…私は今年こそ行きたいと思います。
関根