11月 7日(土) 晴れ 現在気温 6℃
奥飛騨の紅葉が落ち着いてまいりましたので奥飛騨から車で50分、ただ今紅葉のピークを迎え始めた高山の様子と文化、伝統工芸をあわせてご覧いただけるスポットを少しだけお伝えしたいと思います。
私が散策した昨日(11月6日)はとてもすがすがしい秋晴れに恵まれました。車は高山駅周辺の駐車場に置き、いざ・・・
地元の方が高山で一番の紅葉の名所だと勧めてくださった城山公園を目指しつつ、飛騨高山の文化・伝統もご鑑賞いただけるスポットに寄り道してまいります。
徒歩5分もせずに一番始めに目に留まるお寺、国分寺にて菊花展を開催していました。さるぼぼを奉ったお地蔵さんを横目に門をくぐりぬけると・・・
飛騨の生産者さんが丹精込めて育てたキクが展示されています。
私の手のひらより大きく、立派なものばかり咲き誇っておりました。キクと一口にいっても色も花弁の形も様々ありますね。
11月の中旬まで公開予定だそうです。(無料でご鑑賞いただけます)
進んで右手には三重の塔
正面方向の鐘楼堂をくぐると・・・
樹齢1250年以上の大銀杏が座しています。
私の写真の腕前が下手なこともあるのでしょうが・・・枠に収まりきらないほどの巨木です。悲しくも健気な昔話がいろいろと発展し[乳イチョウ]とも呼ばれているそうです。
葉先は少し黄みがかっていますが、まだまだ葉が青々としていますね~
「この大銀杏の葉が落ちれば雪が降る」とも伝えられているそうなので、今年は高山の雪が本格的に降るのはもう少し先なのかもしれませんね。
さらに8分ほどふらふらと歩いていると鍛冶橋名物の足長・手長像が。
こちらは足長像。
足長像(名工、谷口与鹿作)神話に登場する足名椎命をモデルにした像の後ろに映る高山市内の紅葉。
そしてこちらが手長像。
やはり神話に登場した手名椎命がモデルの像です。
なんと足長は父、手長は母ということらしいのですが・・・この像が夫婦と知って以来、私には
「今帰った」と挨拶をする父に「あっちに夕飯あるからさっさと食べな!」
と返す夫婦像に見えてしまいます・・・皆様の瞳にはどのように映りますか?
あの母の指は何を指しているのでしょうか・・・。
手長像の後ろには有名な赤い橋が架かっていますね。
鍛冶橋を越えてすぐの通りには飛騨の伝統的な刺繍、さしこのお店がございます。
季節にもよりますが当庵でも使わせていただいておりまして、コースターなどでもさしこの模様をご覧いただけます。
素朴な模様がどこか懐かしくもかわいらしいものばかりで、なんといっても丈夫!
観光名所、古い町並みをひやかしつつさらに進むと高山別院があります。
無計画にも古い町並みのお店を楽しんでいたら、なんだかんだでもう
14時半近くに・・・先に進みたいと思います。
別院のすぐ向かい側にある細い通りに入っていくと元小学校という珍しい肩書のある図書館、煥章館がございます。
ここまで歩くのに疲れたら、図書館で休憩するのもいいのですが・・・時間がないのでこの日はずんずんと進みました。ここの図書館は手ごろな広さがあり、綺麗で人も少なめで入りやすい図書館です。(駐車場は市民は時間制現つきの無料。市民以外は有料)
銀杏に紅葉が並ぶこの坂を奥に進み、右手に注目していると飛騨高山まちの博物館へ⇒という看板がございます。
看板に誘われて民家の私有地かと思えるほど狭い道を歩くと・・・
突然いこいの広場にでます。
左手には民家の壁近くに門が。
飛騨高山まちの博物館の裏門のようです。
裏門であるうえに入館無料ということもあり、無人。旅行者も誰もいませんでした。
正面に座す山に高山城があったようです。
こちらが正門。
裏門とは異なり、案内所もスタッフもちゃんと常設されていました。
旅行者もこちらから出入りしているようです。
中ではちょうど飛騨の伝統的工芸品展が開催されていました。
飛騨の代表的伝統工芸である一位一刀彫や春慶の技法で造られた数々の品が特別展示されていました。よく見る器や印章の他に楽器のチェロ等もあり、匠の技をうっとりと鑑賞させていただきました。
特別展示(期間終了後もいくつか一般展示するそうです)の他にも高山祭の山車のジオラマ。
昔から高山一の酒造で栄る永田家などの土蔵から町民の生活の一品や、高山の基礎を作った金森氏の足跡や甲冑などが展示されています。
旧高山城下町絵図もフリーペーパーとして置いてありまして・・・最終目的地である城山公園へ向かう身の上としましてはありがたく頂戴いたしました。
正門を出て博物館の壁づたいに左手に進むとこのように城山公園への案内板が現れます。(図書館をまっすぐ歩いてもこの案内板があります)
重そうな鉄(鋼?)で組まれた金森氏の甲冑を観た後だったので、この時すでに城攻めに向かう農民気分で疲れも忘れた私のせいで・・・私はこの後一つ間違いを犯します・・・。
本番の城山公園の紅葉は後編でお伝えしたいと思います。
関根